判旨
上告の理由が単なる訴訟法違反や事実誤認の主張にとどまり、最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律所定の事由に該当しない場合、上告は棄却される。
問題の所在(論点)
上告人が主張する訴訟法違反や事実誤認の主張が、最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律に基づく適法な上告事由、または「法令の解釈に関する重要な主張」に該当するか。
規範
最高裁判所に対する上告において、その主張が「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律」1号から3号のいずれにも該当せず、かつ「法令の解釈に関する重要な主張を含む」ものと認められない場合には、上告を適法なものとして受理し、あるいは理由があるものとして認めることはできない。
重要事実
上告人が提起した本件上告において、その論旨は原審の判断に関する単なる訴訟法違反または事実誤認を主張するものであった。特例法に定める上告事由や重要な法令解釈に関する主張の存否が争点となった。
あてはめ
上告人の論旨は、単なる訴訟法違反および事実誤認の主張にすぎない。これは特例法1号ないし3号のいずれの要件も充足せず、また、最高裁判所が判断を下すべき「法令の解釈に関する重要な主張」を含んでいるとも認められない。
結論
本件上告は棄却される。上告費用は上告人の負担とする。
実務上の射程
本判決は、民事上告において最高裁判所が憲法違反や重要な法令解釈の欠如を理由に上告を排斥する際の手続的運用を示すものである。司法試験の答案上では、上告受理の申立てや上告理由の制限に関する論点で、特例法の形式的適用例として参照し得るが、判文が極めて簡潔であるため具体的な規範定立には馴染みにくい。
事件番号: 昭和27(オ)732 / 裁判年月日: 昭和28年11月10日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律に基づき、上告の理由が法定の事由に該当せず、法令の解釈に関する重要な主張も含まない場合には、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:本件の上告人が提起した上告について、最高裁判所がその上告理由を検討したところ、当時の「最高裁判所における民事…
事件番号: 昭和25(オ)317 / 裁判年月日: 昭和27年2月12日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律所定の上告理由のいずれにも該当せず、かつ法令の解釈に関する重要な主張も含まれない場合には、上告が棄却される。 第1 事案の概要:上告人が民事上告を提起したが、その主張(論旨)が当時の特例法1号から3号までのいずれの事由にも該当せず、かつ、法令の…
事件番号: 昭和27(オ)1239 / 裁判年月日: 昭和29年3月18日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】民事上告事件の審判の特例に関する法律の適用に関し、上告理由が事実誤認や単なる訴訟法違反にすぎない場合は、上告棄却の対象となる。 第1 事案の概要:上告人が提起した本件上告について、その論旨の内容が検討された結果、事実誤認および単なる訴訟法違反の主張に留まるものであった。 第2 問題の所在(論点):…
事件番号: 昭和28(オ)601 / 裁判年月日: 昭和29年2月19日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】民事上告事件の審判の特例に関する法律所定の上告理由に該当せず、かつ法令の解釈に関する重要な主張も含まない場合には、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人が提起した本件上告について、上告理由として主張された内容が、民事上告審判特例法1号から3号(憲法違反、憲法解釈の誤り、判例相反等)のい…
事件番号: 昭和26(オ)390 / 裁判年月日: 昭和26年11月16日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律に基づき、上告理由が法令の解釈に関する重要な事項を含まないと判断される場合には、上告は棄却される。 第1 事案の概要:上告人は、原判決を不服として最高裁判所に上告を提起したが、その上告理由が特例法に定める要件を満たしているか否かが争点となった。…