判旨
有価証券偽造等被告事件において、最高裁判所は、宣告された上告棄却の判決に対し、裁判の内容に誤りがないと判断し、判決訂正の申立を棄却した。
問題の所在(論点)
宣告された最高裁判所の判決に、刑事訴訟法415条1項が定める「判決の内容に誤りがあること」が認められるか。
規範
刑事訴訟法417条1項に基づき、判決の内容に誤りがあることを発見しないときは、判決訂正の申立を棄却すべきである。
重要事実
被告人は有価証券偽造、同行使、詐欺の罪に問われ、昭和26年10月18日に最高裁判所から上告棄却の判決を受けた。これに対し、被告人側から判決訂正の申立がなされた。
あてはめ
申立書に記載された理由を検討したが、昭和26年10月18日に宣告された上告棄却の判決について、裁判の内容に誤りがある事実は発見されなかった。したがって、法的な訂正事由は存在しない。
結論
本件判決訂正の申立は理由がないため、これを棄却する。
実務上の射程
本決定は、判決訂正制度(刑訴法415条以下)の運用を示すものであり、上告裁判所の判決に重大な誤りがない限り訂正は認められないという実務上の原則を確認するものである。答案上は、確定判決の修正が極めて例外的な手続であることを示す際に参照し得る。
事件番号: 昭和26(み)15 / 裁判年月日: 昭和26年12月21日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】判決に内容の誤りがあるとしてなされた訂正の申立てについて、申立てに理由がない場合には、刑事訴訟法417条1項に基づき、決定をもってこれを棄却すべきである。 第1 事案の概要:本件において、申立人は最高裁判所の判決に対し、内容に誤りがあるとして判決訂正の申立て(刑事訴訟法417条1項、刑事訴訟法施行…
事件番号: 昭和25(み)7 / 裁判年月日: 昭和25年11月20日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】判決訂正の申立において、訴訟手続に関する刑事訴訟規則の違憲のみを主張し、判決内容の誤りを主張しない場合は、刑事訴訟法415条1項の申立理由として不適法である。 第1 事案の概要:申立人は、最高裁判所の判決に対し、刑事訴訟法415条1項に基づき判決訂正の申立を行った。その申立理由は、当裁判所の訴訟手…
事件番号: 昭和30(す)198 / 裁判年月日: 昭和30年6月27日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所が刑訴法414条、386条1項3号に基づき上告を棄却した決定に対しては、同法415条に基づく判決の訂正の申立をすることは許されない。 第1 事案の概要:最高裁判所は、刑訴法414条、386条1項3号に基づき、申立人の上告を棄却する決定を下した。これに対し、申立人は当該決定の訂正を求めて申…
事件番号: 昭和28(す)246 / 裁判年月日: 昭和28年7月8日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告棄却の決定に対して判決訂正の申立てをすることは、刑事訴訟法417条1項の類推適用等によっても認められず、理由がないものとして棄却される。 第1 事案の概要:申立人は、最高裁判所による上告棄却の決定に対し、「決定に対する異議申立書」と題する書面を提出した。その実質的内容は、当該上告棄却決定の訂正…
事件番号: 昭和26(す)200 / 裁判年月日: 昭和26年7月12日 / 結論: 棄却
従つて本件訂正申立の理由は既に違憲を主張する前提である事実関係において事実と相違しその理由がないから刑訴法第四一七条第一項に則り主文のように決定する。