判旨
事実誤認を理由とする上告は、刑事訴訟法応急措置法13条2項に基づき、適法な上告理由には当たらない。
問題の所在(論点)
事実誤認の主張が、当時の刑事訴訟手続(刑事訴訟法応急措置法等)において適法な上告理由となるか。
規範
上告審において、事実誤認を理由とする不服申し立ては、法令の規定により適法な上告理由として認められない。
重要事実
被告人が上告を提起したが、弁護人が主張した上告趣意の内容は事実誤認を主張するものであった。
あてはめ
本件における弁護人の上告趣意は事実誤認の主張にとどまる。刑事訴訟法応急措置法13条2項によれば、上告理由は限定されており、事実誤認はこの制限に抵触するため、法律上の適法な理由を構成しない。
結論
本件上告は不適法であり、棄却を免れない。
実務上の射程
現行刑事訴訟法405条等における上告理由の限定(憲法違反、判例違反)を理解する際の基礎となる判例であり、事実誤認が原則として上告理由にならないという実務上の大原則を示す。
事件番号: 昭和26(れ)945 / 裁判年月日: 昭和26年11月22日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】刑事訴訟法405条の上告理由に該当しない事実誤認の主張や、同法411条を適用すべき顕著な正義に反する事由がない場合、上告は棄却される。 第1 事案の概要:弁護人が、被告人の有罪判決に対して事実誤認を理由に上告を申し立てた事案。弁護人は、下級審の事実認定に誤りがあることを強く主張していた。 第2 問…
事件番号: 昭和26(れ)630 / 裁判年月日: 昭和26年6月26日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】本件は、上告趣意が事実誤認または量刑不当の主張、あるいは原審の認定しない事実に基づいた批判にすぎない場合には、上告の適法な理由にならないことを示したものである。 第1 事案の概要:被告人側が原判決に対して上告を申し立てたが、その上告趣意の内容は、原審の事実認定に誤りがあるとする主張や、量刑が不当で…
事件番号: 昭和25(れ)1614 / 裁判年月日: 昭和26年3月2日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告理由が事実誤認または量刑不当の主張に帰する場合、法令の規定により適法な上告理由とは認められない。 第1 事案の概要:被告人が上告を提起したが、その趣意書の内容が事実の誤認および量刑の不当を主張するものであった事案。 第2 問題の所在(論点):事実誤認または量刑不当の主張が、刑訴応急措置法13条…
事件番号: 昭和26(れ)157 / 裁判年月日: 昭和26年6月29日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】事実誤認または量刑不当の主張は、刑訴応急措置法13条2項に基づき、適法な上告理由には当たらない。 第1 事案の概要:被告人が原判決に対して上告を申し立てた事案。弁護人が提出した上告趣意書において、原判決における事実の認定に誤りがあること、および、宣告された刑の量定が不当に重いことを主張した。 第2…
事件番号: 昭和26(あ)3637 / 裁判年月日: 昭和26年12月28日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】事実誤認または量刑不当の主張は、刑事訴訟法405条に規定される適法な上告理由に当たらない。 第1 事案の概要:被告人および弁護人が、原判決の事実認定に誤りがあること(事実誤認)、および言い渡された刑が重すぎること(量刑不当)を理由として上告を申し立てた事案。 第2 問題の所在(論点):刑事訴訟法4…