旧刑訴事件について高等裁判所のした再審の請求棄却決定に対しては同裁判所に異議の申立をすることは許されない。
旧刑訴事件について高等裁判所がした再審請求棄却決定に対する異議申立の適否
刑訴法428条,旧刑訴法505条,刑訴施行法2条
判旨
刑事訴訟法施行法2条の規定により旧刑事訴訟法が適用される事件において、最高裁判所がした抗告棄却決定に対し異議の申立てをすることは、法律の規定がないため許されない。
問題の所在(論点)
旧刑事訴訟法が適用される事件において、最高裁判所の抗告棄却決定に対し、異議を申し立てることが許されるか。不服申立権の根拠規定の存否が問題となる。
規範
不服申立ては法律に特別の規定がある場合に限り許されるものであり、規定が存在しない手続外の不服申立ては不適法として排除される。
重要事実
申立人は、刑事訴訟法施行法2条に基づき旧刑事訴訟法が適用される事件において、最高裁判所が下した抗告棄却の決定に対し、異議の申立てを行った。なお、本件に関連して、高等裁判所がなした再審請求棄却決定に対する異議申立ての可否も言及されているが、本件の核心は最高裁の決定に対する異議の適法性にある。
あてはめ
事件番号: 昭和27(し)81 / 裁判年月日: 昭和28年2月10日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所に対する抗告は、刑事訴訟法において特に最高裁判所に抗告をなし得る旨を定めた場合(刑訴応急措置法18条等)に限り許容される。 第1 事案の概要:申立人が、旧刑事訴訟法及び刑事訴訟応急措置法が適用される事件について、最高裁判所に対して抗告を申し立てた事案である。本件は刑事訴訟法施行法2条によ…
刑事訴訟法施行法2条により適用される旧刑事訴訟法において、最高裁判所がなした抗告棄却の決定に対して異議を申し立てることを認める明文の規定は存在しない。また、同様に高等裁判所の再審請求棄却決定に対する異議も許容されていない。したがって、法律上の根拠を欠く本件申立ては、適法な不服申立てとしての要件を満たさないといえる。
結論
最高裁判所の抗告棄却決定に対する異議の申立ては不適法であり、棄却される。
実務上の射程
刑事訴訟手続における不服申立ての法定主義を確認する趣旨で用いられる。現行法下においても、法に規定のない不服申立て(例えば最高裁の決定に対する更なる不服申立て等)の制限を論じる際の補助的論理として機能する。
事件番号: 昭和28(し)18 / 裁判年月日: 昭和28年4月30日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】旧刑事訴訟法が適用される事件において、高等裁判所の決定に対し最高裁判所へ抗告をすることは、訴訟法において特に認められた場合を除き許されない。 第1 事案の概要:申立人は、東京高等裁判所が下した再審請求棄却決定を不服として、最高裁判所に対して抗告を申し立てた。本件は刑訴施行法2条に基づき旧刑事訴訟法…
事件番号: 昭和25(し)56 / 裁判年月日: 昭和25年11月28日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】再審請求棄却決定に対する最高裁判所への抗告の可否について、裁判所法及び刑訴応急措置法に基づき、特別の規定がない限り許されないと判断した。 第1 事案の概要:抗告人Aは、原審がした再審請求棄却決定を違法であるとして、最高裁判所に対し抗告を申し立てた。 第2 問題の所在(論点):再審請求棄却決定に対し…
事件番号: 昭和27(す)110 / 裁判年月日: 昭和27年5月26日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所の判決または決定に対する異議申し立ては、刑事訴訟法上認められていない不適法なものである。 第1 事案の概要:申立人(詳細は判決文からは不明)が、最高裁判所の何らかの判断(前審の裁判等)に対し、異議申し立てを行った事案。本決定は、当該異議申し立ての適法性について判断を下したものである。 第…
事件番号: 昭和29(し)2 / 裁判年月日: 昭和29年2月12日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所に対する抗告は、刑事訴訟法433条のように特別の規定がある場合に限り許されるものであり、単なる訴訟法違反を理由とする抗告は不適法である。 第1 事案の概要:抗告人は、原決定(控訴棄却決定と推認される)に訴訟法違反があるとして、最高裁判所に対して抗告を申し立てた。なお、本件に関連して刑事訴…