上告棄却定が被告人死亡により取消された事例
刑訴法339条1項4号,刑訴法386条2項,刑訴法385条2項,刑訴法428条2項,刑訴法428条3項,刑訴法426条2項
判旨
刑事訴訟において被告人が死亡したことが戸籍謄本等により明らかとなった場合、裁判所は刑事訴訟法に基づき公訴を棄却しなければならない。
問題の所在(論点)
刑事訴訟の係属中に被告人が死亡した場合の裁判所の措置(刑事訴訟法339条1項4号)。
規範
被告人が死亡したときは、刑事訴訟法339条1項4号に基づき、決定をもって公訴を棄却しなければならない。上告審においては、同法414条、404条により、同339条1項4号の規定が準用される。
重要事実
被告人が昭和49年5月14日に死亡した。この事実は、昭和49年6月13日付の秋田市長の認証に係る被告人の戸籍謄本によって確認された。検察官は、被告人の死亡を理由に本件公訴の棄却を求める異議を申し立てた。
あてはめ
本件において、提出された戸籍謄本によれば被告人が昭和49年5月14日に死亡した事実は明らかである。被告人の死亡は、刑事訴訟における当事者能力の喪失を意味し、訴訟条件が欠けている状態に当たる。したがって、法339条1項4号の「被告人が死亡し」た場合に該当するといえる。
事件番号: 昭和56(す)142 / 裁判年月日: 昭和56年10月8日 / 結論: その他
【結論(判旨の要点)】被告人が死亡したときは、刑事訴訟法339条1項4号に基づき、決定をもって公訴を棄却しなければならない。 第1 事案の概要:被告人に対し刑事裁判が継続していたところ、被告人は昭和56年9月17日午前0時3分に死亡した。この事実は、千葉県市川市長による戸籍抄本の記載によって証明された。当時、本件は最高…
結論
原決定を取り消し、刑事訴訟法414条、404条、339条1項4号に基づき、被告人に対する本件公訴を棄却する。
実務上の射程
刑事訴訟における訴訟条件の存否に関する手続的判断の典型例である。答案上は、被告人が死亡した場合の形式的終局裁判の根拠条文として引用するにとどまるが、上告審での準用関係(414条、404条)も含めて正確に指摘する必要がある。
事件番号: 平成1(す)22 / 裁判年月日: 平成元年3月13日 / 結論: その他
【結論(判旨の要点)】被告人が上告審において死亡した場合には、裁判所は決定をもって公訴を棄却しなければならない。 第1 事案の概要:被告人が平成元年2月16日に死亡したことが、村長認証の戸籍謄本によって確認された。本件は最高裁判所に係属中の事案であった。 第2 問題の所在(論点):上告審において被告人が死亡した場合の裁…
事件番号: 昭和62(す)80 / 裁判年月日: 昭和62年6月2日 / 結論: その他
【結論(判旨の要点)】被告人が死亡したことが戸籍謄本等により明らかとなった場合、裁判所は刑訴法339条1項4号に基づき、決定をもって公訴を棄却しなければならない。 第1 事案の概要:被告人が昭和62年4月3日に死亡した。この事実は、愛媛県西条市長が認証した被告人の戸籍謄本によって確認された。 第2 問題の所在(論点):…
事件番号: 昭和48(す)59 / 裁判年月日: 昭和48年3月30日 / 結論: その他
【結論(判旨の要点)】被告人が死亡したときは、刑事訴訟法に基づき公訴を棄却しなければならない。本判決は、上告審での被告人死亡が戸籍抄本により判明したため、原決定を取り消した上で公訴棄却の決定を下したものである。 第1 事案の概要:被告人Aは、刑事裁判の過程(本件では上告審あるいは異議申立段階)にある中、昭和48年2月1…
事件番号: 昭和52(す)27 / 裁判年月日: 昭和52年2月16日 / 結論: その他
【結論(判旨の要点)】刑事被告人が死亡した場合には、刑事訴訟法に基づき、裁判所は決定をもって公訴を棄却しなければならない。 第1 事案の概要:被告人に対する刑事裁判の継続中において、被告人は昭和52年1月24日に死亡した。この事実は、同年2月4日付の東京都板橋区長による登録済証明書によって確認された。 第2 問題の所在…