判旨
最高裁判所がした裁判官忌避申立却下決定に対し、異議の申立をすることは法的に許容されない。
問題の所在(論点)
最高裁判所が行った裁判官忌避申立却下決定に対し、さらに異議を申し立てることの可否(刑事訴訟法上の不服申立の許容性)。
規範
最高裁判所がした決定に対しては、刑事訴訟法上、異議の申立てを認める規定が存在せず、その性質上、不服を申し立てることは許されない。
重要事実
暴力行為等処罰に関する法律違反等被告事件に関し、申立人らが裁判官の忌避を申し立てたところ、昭和38年10月4日に最高裁判所が忌避申立を却下する決定を下した。これに対し、申立人らがさらに異議の申立てを行った事案である。
あてはめ
最高裁判所は終審裁判所であり、その判断に対して上訴や異議等の不服申立てを認める特段の規定は刑事訴訟法等に存在しない。本件における裁判官忌避申立却下決定も最高裁判所自らが下した決定であり、これに対する異議申立ては不適法であると解される。
結論
本件申立は不適法であり、棄却を免れない。
実務上の射程
最高裁判所の決定に対する不服申立の限界を明示したものであり、実務上、最高裁の判断に対する救済手段の不存在を前提とした訴訟活動を促す射程を有する。
事件番号: 昭和38(す)346 / 裁判年月日: 昭和38年10月14日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所がした裁判官忌避申立ての却下決定に対し、異議の申立てをすることは許されない。 第1 事案の概要:申立人らは、被告人らに対する暴力行為等処罰ニ関スル法律違反等被告事件に関し、最高裁判所が昭和38年10月4日付で行った裁判官忌避申立却下決定に対し、異議の申立てを行った。 第2 問題の所在(論…
事件番号: 昭和38(す)348 / 裁判年月日: 昭和38年10月14日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所がした裁判官忌避申立却下の決定に対しては、刑事訴訟法上、異議の申立てをなすことは許されない。 第1 事案の概要:申立人は、被告人両名に対する暴力行為等処罰に関する法律違反等被告事件において、最高裁判所がなした裁判官忌避申立却下決定(昭和38年(す)第324号)に対し、不服として異議の申立…
事件番号: 昭和27(マ)20 / 裁判年月日: 昭和27年12月27日 / 結論: 却下
【結論(判旨の要点)】最高裁判所が行った異議申立ての却下決定に対しては、さらに重ねて異議を申し立てることはできない。 第1 事案の概要:申立人は、最高裁判所が既になした異議申立ての却下決定に不服を抱き、当該却下決定に対してさらに重ねて異議申立て(再度の異議申立て)を行った。 第2 問題の所在(論点):最高裁判所のなした…
事件番号: 昭和34(す)198 / 裁判年月日: 昭和34年7月1日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所がした裁判官に対する忌避申立却下の決定に対し、法律上、異議申立てを許す規定は存在しないため、かかる申立ては不適法である。 第1 事案の概要:被告人Aら7名は、日米行政協定に伴う刑事特別法違反事件において、最高裁判所裁判官斎藤悠輔に対する忌避の申立てを行った。最高裁判所は昭和34年6月25…