判旨
最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律に基づき、単なる訴訟法違反や事実誤認の主張は上告理由に該当せず、法令解釈に関する重要な主張も含まれない場合は上告を棄却すべきである。
問題の所在(論点)
上告人の主張する論旨が、民事上告事件の審判の特例に関する法律(当時)に規定される上告理由、または法令の解釈に関する重要な主張に該当するか否か。
規範
「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律」1号から3号に掲げられた事由のいずれにも該当せず、かつ「法令の解釈に関する重要な主張を含む」ものと認められない場合、上告は適法な上告理由を欠くものとして棄却される。
重要事実
上告人が提起した上告について、その論旨が単なる訴訟法違反および事実誤認の主張にとどまるものであった。本事案における具体的な紛争内容や原因事実は、提供された判決文からは不明である。
あてはめ
上告人の主張は、単なる訴訟法違反および事実誤認の指摘にすぎない。これは特例法1号ないし3号のいずれの事由にも該当せず、また、最高裁判所が判断すべき「法令の解釈に関する重要な主張」を含んでいるともいえない。したがって、本件上告は適法な理由を欠いていると評価される。
結論
本件上告を棄却する。
実務上の射程
最高裁への上告において、事実誤認や単なる訴訟手続の違背を主張するだけでは足りず、特例法上の限定された上告事由または法令解釈上の重要性を基礎付ける必要があることを示す。実務上、上告理由書の作成における門前払いを避けるための指針となる。
事件番号: 昭和29(オ)471 / 裁判年月日: 昭和29年10月7日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告の理由が原審の証拠取捨や事実認定の非難に帰する場合、民事上告事件の審判の特例に関する事項に該当せず、適法な上告理由とはならない。 第1 事案の概要:上告人は、原審(控訴審)における証拠の取捨判断および事実認定に誤りがあるとして最高裁判所に上告を提起した。 第2 問題の所在(論点):原審における…
事件番号: 昭和28(オ)359 / 裁判年月日: 昭和28年11月19日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】民事上告において、主張が事実誤認や単なる法令違反に留まり、法令の解釈に関する重要な事項を含まない場合は、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人が提起した上告理由が、事実誤認または単なる法令違反を主張するものであった事案。具体的にどのような契約関係や不法行為が争点となったか等の詳細な事実…
事件番号: 昭和28(オ)633 / 裁判年月日: 昭和28年10月1日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告理由が更正決定によるべき事項や事実認定の非難にすぎず、法令の解釈に関する重要な主張を含まない場合、上告は棄却される。 第1 事案の概要:上告人は、原判決の不服を申し立てて上告したが、その主張内容は更正決定によって解決されるべき事項、または原審の事実認定を非難するものであった。 第2 問題の所在…
事件番号: 昭和28(オ)1210 / 裁判年月日: 昭和29年3月25日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告理由が、事実誤認、単なる法令違背、または第一審と異なる認定・解釈の理由不開示にすぎない場合は、「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律」の定める重要事項に該当せず、適法な上告理由とはならない。 第1 事案の概要:上告人は、原判決が争いのある事実を争いがないと誤認した点や、第一審…
事件番号: 昭和27(オ)1008 / 裁判年月日: 昭和28年4月3日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律所定の上告理由に該当せず、かつ法令の解釈に関する重要な主張も含まない場合は、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人が提起した民事上告事件において、その上告理由の内容が検討された。なお、具体的な事案の詳細は判決文からは不明である。 第…