判旨
本件は、上告理由が実質的に法令違反や事実認定の不当を主張するものに過ぎず、民事上告事件の審判の特例に関する法律所定の上告事由に該当しないとして棄却された事例である。
問題の所在(論点)
上告人が主張する違憲その他の事由が、特例法に定める適法な上告事由(法令の解釈に関する重要な事項等)に該当するか、および原判決の署名捺印手続に違法があるか。
規範
最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律(昭和25年法律第138号)1号ないし3号、または「法令の解釈に関する重要な主張を含む」ものに該当しない限り、単なる法令違反や証拠の取捨選択・事実認定の不当を理由とする上告は認められない。
重要事実
上告人は、原判決における憲法違反等を主張して上告を提起した。また、原審の口頭弁論に関与した裁判官の署名捺印の有無についても違法を主張した。しかし、記録上、原判決には当該裁判官の署名捺印が確認できる状態であった。
あてはめ
上告人の主張は、形式的には違憲をいうものの、その実質は単なる法令違反や事実認定の不当を争うものに帰する。これは特例法1号ないし3号のいずれにも該当せず、法令の解釈に関する重要な主張も含まれていない。また、署名捺印の欠如についても記録上の事実に反し、違法は認められない。
結論
本件上告は棄却される。上告人の主張は適法な上告事由を構成しない。
実務上の射程
上告審において憲法違反を形式的に主張しても、その実質が事実認定の不当等にある場合は適法な上告事由として認められないという実務上の運用を確認するものである。
事件番号: 昭和27(オ)609 / 裁判年月日: 昭和30年4月5日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】民事上告事件において、上告理由が特例法に定める上告理由のいずれにも該当せず、かつ法令の解釈に関する重要な主張を含まない場合には、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人は、本件土地が特別都市計画区域外の土地であると主張し、自身の賃借申出が有効であるとして争った。しかし、原審(および前審の…
事件番号: 昭和29(オ)765 / 裁判年月日: 昭和31年7月3日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律に基づき、上告理由が憲法違反を主張するものであっても、実質が単なる法令違反にすぎず、法令の解釈に関する重要な主張を含まない場合には、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人は、原判決に対して憲法違反を理由として上告を申し立てた。しかし…
事件番号: 昭和27(オ)1008 / 裁判年月日: 昭和28年4月3日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律所定の上告理由に該当せず、かつ法令の解釈に関する重要な主張も含まない場合は、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人が提起した民事上告事件において、その上告理由の内容が検討された。なお、具体的な事案の詳細は判決文からは不明である。 第…
事件番号: 昭和26(オ)453 / 裁判年月日: 昭和27年4月8日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告理由が「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律」所定の事由に該当せず、法令の解釈に関する重要な主張も含まない場合は、上告を棄却すべきである。 第1 事案の概要:上告人は、原判決に対し、民事上告審判特例法1号ないし3号に該当する事由、および法令の解釈に関する重要な主張が含まれると…
事件番号: 昭和28(オ)633 / 裁判年月日: 昭和28年10月1日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告理由が更正決定によるべき事項や事実認定の非難にすぎず、法令の解釈に関する重要な主張を含まない場合、上告は棄却される。 第1 事案の概要:上告人は、原判決の不服を申し立てて上告したが、その主張内容は更正決定によって解決されるべき事項、または原審の事実認定を非難するものであった。 第2 問題の所在…