判旨
再審の請求は、刑訴規則283条に基づき、趣意書に加えて原決定の謄本、証拠書類および証拠物を添えて管轄裁判所に差し出すべきであり、これらを欠く請求は法令上の方式違反となる。
問題の所在(論点)
再審請求において、刑訴規則283条が定める添付書類(原決定の謄本等)を欠いたまま趣意書のみを提出した場合、刑訴法446条の「法令上の方式に違反した」ものとして棄却されるか。
規範
再審の請求をするにあたっては、刑訴規則283条の規定に従い、再審請求の趣意書に加えて、(1)原決定の謄本、(2)証拠書類、および(3)証拠物を添付して管轄裁判所に差し出さなければならない。これらの添付書類を欠く請求は、刑訴法446条にいう「法令上の方式に違反」するものとして、棄却の対象となる。
重要事実
再審請求人が、裁判所に対して再審の請求を行った。その際、再審請求人は再審請求の趣意書を差し出したが、刑訴規則283条が求める原決定の謄本、証拠書類、および証拠物を添付していなかった。
あてはめ
本件において、再審請求人は単に再審請求の趣意書を差し出したに過ぎない。刑訴規則283条は、再審請求に際して原決定の謄本等の提出を義務付けているところ、これらの書類が添付されていないことは、同条が定める厳格な手続的要件を満たしていないといえる。したがって、本件請求は刑事訴訟手続における適法な方式を備えていないと解される。
結論
本件再審請求は法令上の方式に違反するため、刑訴法446条に基づき棄却される。
実務上の射程
再審請求の形式的要件に関する判断である。司法試験においては、再審の具体的理由(刑訴法435条各号)の検討以前に、手続的適法性が問題となる場面で活用される。規則遵守という形式面の重要性を示す射程を持つ。
事件番号: 昭和42(き)4 / 裁判年月日: 昭和42年12月26日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】再審請求の手続において、刑訴規則283条が定める添付書類を欠いた請求は、法令上の方式に違反するものとして棄却される。 第1 事案の概要:再審請求人が、再審請求をするにあたり、管轄裁判所に対して再審請求の趣意書のみを差し出した事案である。原決定の謄本、証拠書類、証拠物の添付は行われていなかった。 第…
事件番号: 昭和53(き)6 / 裁判年月日: 昭和53年11月28日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告棄却決定に対する再審請求においては、刑訴法436条1項各号の事由があることに加え、刑訴規則283条の定める方式に従い、原裁判の謄本や証拠書類等を添付しなければならない。 第1 事案の概要:請求人は、最高裁判所が行った上告棄却決定(原裁判)に対して再審を請求したが、その再審請求の趣意書において、…
事件番号: 昭和48(き)4 / 裁判年月日: 昭和48年4月25日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告棄却決定に対する再審請求においては、刑事訴訟規則283条の規定に従い、再審請求の趣意書に原裁判の謄本、証拠書類および証拠物を添付しなければならず、これらを欠く請求は法律上の方式に違反し不適法である。 第1 事案の概要:請求人は、最高裁判所が行った上告棄却決定に対して再審の請求を行った。しかし、…
事件番号: 昭和44(き)1 / 裁判年月日: 昭和44年2月7日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】再審請求において、刑事訴訟法436条1項所定の事由の主張を欠き、かつ同規則283条所定の手続に違反する請求は、不適法として棄却される。 第1 事案の概要:本件において、請求人は最高裁判所に対し再審の請求を行った。しかし、その請求内容には刑事訴訟法436条1項(上訴棄却の確定判決等に対する再審事由)…
事件番号: 昭和50(き)3 / 裁判年月日: 昭和50年6月27日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】上告を棄却した決定に対して再審を請求する場合、刑訴規則283条の規定に基づき、その趣意書に原裁判の謄本や証拠資料等を添付しなければならない。 第1 事案の概要:再審請求人は、最高裁判所が行った上告棄却決定に対して再審の請求を申し立てた。しかし、当該再審請求に係る趣意書には、原裁判(上告棄却決定)の…