判旨
事実誤認および量刑不当の主張は、刑事訴訟法上の適法な上告理由には当たらない。
問題の所在(論点)
事実誤認および量刑不当の主張が、刑事訴訟法上の適法な上告理由として認められるか。
規範
最高裁判所に対する上告において、単なる事実誤認の主張や量刑不当の主張は、刑事訴訟法に規定された適法な上告理由(憲法違反、判例違反等)には該当しない。
重要事実
上告人が、原審の認定していない事実(証明書の下附等)を前提として事実誤認を主張するとともに、量刑が不当であるとして上告を申し立てた事案。
あてはめ
弁護人が主張する事実は原審が認めていないものであり、これを認めるべき資料も存在しない。したがって、事実誤認の主張は上告適法の理由にはならない。また、量刑不当の主張についても同様に、法律上の上告理由を構成しない。
結論
本件上告は、適法な上告理由を欠くため棄却される。
実務上の射程
刑事訴訟法における上告審の法的性格が法律審であることを示す典型例である。答案上は、事実誤認や量刑不当を理由に上告を検討する場面で、それらが原則として適法な理由にならないことを指摘する際に参照される。
事件番号: 昭和26(れ)2210 / 裁判年月日: 昭和27年2月7日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】事実誤認および量刑不当の主張は、刑事訴訟法405条の上告理由に該当しない。 第1 事案の概要:上告人は、原判決に事実誤認および量刑の不当があるとして、刑事訴訟法405条に基づき上告を申し立てた。なお、事案の具体的な犯罪事実の詳細は判決文からは不明である。 第2 問題の所在(論点):事実誤認および量…
事件番号: 昭和25(れ)1507 / 裁判年月日: 昭和25年12月21日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】法律審である最高裁判所に対する上告において、事実認定の不当や量刑の不当を主張することは、適法な上告理由には当たらない。 第1 事案の概要:被告人が原裁判所の認定した事実および刑の量定を不服として上告を申し立てた事案。 第2 問題の所在(論点):事実誤認および量刑不当を理由とする上告が、法律審におけ…
事件番号: 昭和26(れ)994 / 裁判年月日: 昭和26年8月9日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】量刑不当の主張は、刑事訴訟法応急措置法13条2項に基づき、上告適法の理由とはならない。 第1 事案の概要:上告人は、原判決の量刑が重すぎる(量刑不当)として上告を申し立てた。本件は昭和26年当時の刑事手続であり、刑事訴訟法施行法及び刑事訴訟法応急措置法が適用される事案であった。 第2 問題の所在(…
事件番号: 昭和26(れ)30 / 裁判年月日: 昭和26年3月29日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】単なる量刑不当の主張は、刑事訴訟応急措置法13条2項(現行刑訴法405条等参照)の下では適法な上告理由には当たらない。最高裁判所は、上告趣意が実質的に量刑不当に帰する場合、これを不適法として棄却する。 第1 事案の概要:被告人の弁護人は、原判決の量刑が不当であるとして最高裁判所に対し上告を提起した…
事件番号: 昭和24(れ)2895 / 裁判年月日: 昭和26年1月19日 / 結論: 棄却
【結論(判旨の要点)】事実認定の妥当性や量刑の不当性を理由とする上告は、適法な上告理由には当たらない。 第1 事案の概要:被告人が原判決の認定した犯罪事実を争い、また刑罰が重いと主張して上告を申し立てた事案。 第2 問題の所在(論点):事実認定の誤り(事実誤認)および量刑不当の主張が、最高裁判所に対する適法な上告理由と…