平成30年 司法試験予備試験 論文式試験 法律実務基礎科目(民事・刑事) 第4問
問題文と公式資料を一つにまとめ、出題の趣旨と採点実感の要点をすぐ確認できる学習ページです。
[民事] 【対象設問】〔設問1〕 / 4 【共通前提】 [民 事] 司法試験予備試験用法文を適宜参照して,以下の各設問に答えなさい。 【設問共通前提】 〔設問1〕 弁護士Pは,Xから次のような相談を受けた。 【Xの相談内容】 「私(X)とYは,かつて同じ大学に通っており,それ以来の知り合いです。私は,平成2 7年8月頃,Yから,『配偶者が病気のため,急に入院したりして,お金に困っている。他に頼 める人もおらず,悪いが100万円程度を貸してくれないか。』と頼まれました。私は,会社勤 めで,さほど余裕があるわけでもないので,迷いましたが,困っているYの姿を見て放っておく わけにはいかず,友人のよしみで,1年後くらいには返してもらうという前提で,Yに100万 円を貸してもよいと考えました。私とYは,平成27年9月15日に会いましたが,その際,Y は,『100万円借り受けました。平成28年9月30日までに必ず返済します。』と書いた借用 証書を準備しており,これを私に渡し,私も,その内容を了解して,Yに現金100万円を渡し ました。なお,友人同士でもあり,利息を支払ってもらう話は出ませんでした。 ところが,返済期限が過ぎても,Yは,一向に返済しません。私は,直ちに100万円を返し てほしいですし,返済が遅れたことについての損害金も全て支払ってほしいです。 なお,Yは,平成29年7月末頃までは会社勤めでしたが,同年8月頃から現在まで,個人 で自営業をしています。Yは,現在,顧客であるAに対して80万円の売買代金債権を持ってい るものの,それ以外にめぼしい資産はないようです。」 弁護士Pは,【Xの相談内容】を前提に,Xの訴訟代理人として,Yに対し,Xの希望する金員 の支払を求める訴訟(以下「本件訴訟」という。)を提起することを検討することとした。 以上を前提に,以下の各問いに答えなさい。 【参考:同一設問の先行小問】 (1) 弁護士Pは,勝訴判決を得た場合の強制執行を確実に行うために,本件訴訟に先立ってXが事 前に講じておくべき法的手段を検討した。Xが採り得る法的手段を一つ挙げなさい。また,その 手段を講じなかった場合に生じる問題について,その手段の有する効力に言及した上で説明しな さい。 (2) 弁護士Pが,本件訴訟において,Xの希望を実現するために選択すると考えられる訴訟物を記 載しなさい。 (3) 弁護士Pが,本件訴訟の訴状(以下「本件訴状」という。)において記載すべき請求の趣旨(民 事訴訟法第133条第2項第2号)を記載しなさい。なお,付随的申立てについては,考慮す る必要はない。 【対象設問本文】 (4) 弁護士Pが,本件訴状において,請求を理由づける事実(民事訴訟規則第53条第1項)とし て主張すると考えられる具体的事実を記載しなさい。