平成26年 司法試験 論文式試験 知的財産法 第2問
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〔第2問〕(配点:50) Aは,見た人が住居とは思えないような,奇抜な家に住みたいと考え,Bとの間で設計請負契約 を締結し,Bは,同契約に基づいて,斬新なデザインを考えつき,これを記した設計図αを作成し た。しかしながら,請負代金をめぐってAとBの関係がうまくいかなくなったため,当該契約は解 除された。その際,Aは,Bから渡された設計図αをBに返却したが,返却前にBに無断でそのコ ピーを取っていた。また,Bは,設計図αに設計者としてBの氏名を記載していたが,設計図αは AとB以外には知られていなかったため,Aは,そのコピー上のBの氏名を抹消して自分の氏名を 記載した。 その後,Aは,複数の建築業者に対して,Aがコピーした設計図αを,自分が作成したものと偽 って見せた。その上で,Aは,それらの建築業者の中からCを選んでその建築を依頼し,Cは,こ れに従ってAの住居(以下「A住居」という。)を建築した。A住居は,そのデザインの斬新さが 評判となって,路上から見物する人が絶えなかった。Aは,A住居に住み始めてから数年後に別の 土地に転居しなければならなくなったため,不動産業者を介して,これをDに売却した。 Dは,自分の住居であるA住居が注目されることには満足していたが,その玄関が余りに派手過 ぎると感じたため,これをやや地味な印象を与えるように改築した。 以上の事実関係を前提として,以下の設問に答えよ。 〔設 問〕 1.Bは,Aに対してどのような請求をすることができるか。 2.Bは,Dに対してどのような請求をすることができるか。 3.Eは,A住居に興味を持ち,Dに無断で写真撮影した。そして,その写真に基づいて,A住 居のミニチュアを多数製作し,これを販売している。 Bは,Eに対して,著作権に基づき,A住居のミニチュアの製作販売の差止めを請求するた めに,どのような主張をすることができるか。 これに対して,Eは,どのような主張をすることができるか。 論文式試験問題集[労 働 法]